2006/02/26

壬生浪士、東上す

先週、東京でまた痛飲してしまった。
光村推古書院営業部Tハン担当ともいえるTハンのTさん、Sさんと。
大阪屋さんが管理しているほんつなで書くのもなんだけど(二度目)
この二人には昨年我が社で出版した「東京時代MAP」の販売には
大変お世話になった。

他業種の営業は詳しくないので比較はできないが、
出版営業は人脈で左右されることが多い。
仮にある人と仲がいいとする。
出版営業はその人を通じて、パズルを解くように
「本を売る」本丸へ近づいていく。
この段階が楽しい。手に取るように成果が表れる。
昨秋、前述した「東京時代MAP」販売戦略の成功はTさん、Sさん無しでは
語れなかっただろう。

東京神楽坂で天下のTハンのご多忙な働き盛りのお二人が
零細出版社のおっさんのために貴重な時間を割いてくれたことに感謝する。

昨日京都へ帰ってきたら春の香りがした。

前回ブログで書いたが、先日S幻舎さんと飲みに行った。
その時煌びやかなホステスさんにリクエストされた曲
(というか、泥酔間近の私が唄う!といったらしいが)
レミオロメン「粉雪」・ケツメイシ「さくら」。

こなぁゆきぃ〜

さくらまいちるなかにわすれたきおくと

上記の歌詞以外、全部ハミングで唄ったが(あまりも白けたので1番のみで終了)
私の選曲のように、ようやく季節も冬から春に変わるようだ・・。
posted by 壬生浪士  at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事

2006/02/15

ライバル

「もうお酒は一生飲まない!」
と思った目覚めだった。
バレンタインデーの朝。

{前夜}

同じ京都の美術系出版社S舎の社長、営業部長、若手営業部員と飲んだ。
とにかく飲んだ。
会ったのが午後6時30分。家に着いたのが午前2時。
約7時間強飲んでいた。私、アホですわ!

日本美術の宝庫、京都には古くから美術を専門にした出版社が多数あった。
美術系出版社西の雄・京都書院、ベストセラー『空の名前』で有名な光琳社。
この2社を横綱とし、フジアート・八宝堂・有秀堂・マリア書房・芸艸堂・・
そして我が社。
マリア書房・芸艸堂は今でもすばらしい本を出版しておられるが、両横綱は現在無い。
京都書店地図も大きく変わっているが、出版社勢力地図も様変わりしている。
マラソンで例えれば、先頭集団がリタイアし、優勝を狙わずマイペースで走っていた
出版社群が、いつの間にか先頭集団になっている・・という状況か。
残っている出版社群のペースは、今なお自分の能力は超えていない走りをしている。

そんな中、S舎の皆さんと語り合った。
S舎の社長さんは引き出しが多い。
私がペーペーの頃、S舎の社長さんは京都出版業界の風雲児だった。
その関係が今でも続いていて、私はいつも直立不動気分。未だに怖い存在である。
S舎の他の方々も仕事に強い意欲が感じられた。きっとこの会社は伸びるだろう。

後発(失礼)の会社の足音が聞こえ、しかも今はその足音は前から聞こえている。
マイペースを・・として安閑としている場合でないのだ。

刺激を受けた。今後このS舎を勝手に友好的ライバル会社と位置づける。
この会社、社員さんの動向、それに自分の動向を照らしあいながら、
切磋琢磨していく。もう自分で決めた。
これで今後の自分の立ち位置がわかるだろう。

その日何軒目かのスナックで煌びやかなホステスさんの勧めでカラオケを唄った。
曲名、スピッツの「正夢」。年齢にあるまじき冒険をした。
一番大事なサビの部分

そうさまさゆめぇぇぇ〜〜

下手くそだった。あまりも聞き苦しい声だった。
その後1曲空いて、S舎の若手営業部員が私のリクエストにより
「正夢」を唄った。
完璧だった。負けた。この屈辱(63897)はらさずでおくべきか・・。

{今夜}
芋焼酎を3杯飲んでこの記事を書いている。やっぱりお酒は旨い。
posted by 壬生浪士  at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事

2006/02/13

おぬし、なかなかやるな!

京都のそのお店は130坪ほどのお店だが、いつもお客さんで一杯。
もちろん来店客がすべて本を購入されている訳ではないだろうが
レジ横でじぃーとお客さんを見ていると、複数の本を買われる人が多いことに気づく。
特に文庫と文芸書。

何かあるなこりゃ、秘密があるなこりゃ。

店内を見渡すと、さりげないPOPがところどころに立ててある。
ふむふむ、それを読むと・・。
そうだったのか!この書店の文芸担当者はじっくり本を読んで
その感動をPOPの文章に変換し、読者に強烈に訴えている。
聞くところによると、2日で1冊、一ヶ月15冊を読むらしい。

担当者一押し、二押し、三押し、とにかく押しまくり!
出版社お仕着せの文句が書いてあるPOPではなく、
自分の心で、言葉で書いた文章がはがき大の紙の上で踊っている。
・・おぃおぃこちらの読書意欲が燃え上がるではないか。

「自分が読んで、その面白さを素直に伝え、本が売れていく!
こんな楽しい仕事はありません」

笑顔で話すS書店Nさんのお薦めの本をついつい買ってしまった。

おぬし、なかなかやるな!
posted by 壬生浪士  at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事

2006/02/12

忘れていたもの・・

大阪屋さんが運営するほんつなで書き込むのも何だけど、
先日、第15回京都日販会が盛大に開催された。
私も京滋の書店さん、日販京都支店さんには日頃大変お世話になっているので、
当然のごとく参加させていただいた。

その宴席で・・

ある、町の書店さんから
「壬生浪士さん、最近光村の他の人はよく来てもらっているけど、
あんた全然店に顔を出してくれへんな。ちょっと水くさいのとちゃうか!
そりゃ売れる数は微々たるもんかもしれんけど、わしは光村さん応援してるんやで。
部下だけにまかさんとあんたもたまに顔見せてえな。あんたとは古い付き合いなんやから」
とお叱りと励ましをいただいた。

そうだったなあ・・忘れかけていた・・。
昔は京都の小さな本屋さんに頻繁に通い、
それこそプライベートな話題まで語れるお付き合いをさせていただいていた。
売れそうな本を出していなかったにもかかわらず、京都の書店さんは
「光村さん、あの高い本、一冊売れたでえ」
「あんたが薦めるのやったら、平積みしたげるわ」
つぶれそうな会社の右も左もわからない知識の乏しい男を
「やめたらあかんでえ。がんばりや」
と励ましてくださった。

別に過去を振り返って「あの時代はよかったなあ〜」と
懐古するわけではないが、指摘されたとおり、
零細のくせに私は効率を追いかけすぎているのも知れない。

会社も私も未熟で、苦悩していた時期を支えてくれた数々の小さな(失礼)京都の書店。
悲しいかなどんどん数は減ってきていて、京都書店地図は大幅に変わっているが、
苦しい状況の中、まだまだやる気一杯な小さな(また失礼)書店は多い。

今一度原点に帰ろう。

売れる「京都の本」本を出版し、京都の書店へきちんと情報と現物を提供し、
少しでも利益を上げてもらうことで
あの時のやさしい言葉や売っていただいた恩に報えるのだろう。
posted by 壬生浪士  at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事

2006/02/06

活字中毒

先週、出張先の九州で活字中毒症に罹患した。
ミステリー小説を読んでいないと、動悸、息切れ、眩暈がおきるのではないか?と
いう不安にかられ、むさぼり読んだ。
 
折原一の『黙の部屋』『グッドバイ』『被告A』『偽りの館』『蜃気楼の殺人』
貫井徳郎『神のふたつの貌』東野圭吾『容疑者Xの献身』『11文字の殺人』

仕事と風呂、睡眠時間以外は片手に本を持っていた。

あともう少しで犯人が判る〜時に限って、目的地に電車が到着する。
「急いで書店に営業に行かなければ!」とは思うことなく、
駅の椅子に座って続きを読んだ。

「はっー。これで本から開放される」
と思っても行き先は書店。本がまた僕を歓迎してくれる。

営業の仕事が終わり、次の書店へ行こうとしたら
「おいおい、次読む本は決まっているのかい?」
とどこからか幻聴が聞こえる。
僕はその声がする方向に無意識に足を運び
一冊の本と出会い、レジへと向かう・・。

京都へ戻ってからもしばらく症状は続いていた。
福岡の書店のカバーが巻かれた文庫本を握り締め
我が家の書斎、「トイレ」で活字を追っていた一昨日と昨日。

今日久しぶりに会社に出勤し、仕事を終え家に帰ってきたとたん
「おとーちゃん!また今日も本読む気?本ばっかり読んでんと洗濯物ほして!
私かて疲れているんやから!!茶碗も洗ってや!」63906

最愛の妻のおかげで活字中毒症は快方へと向かっている。
posted by 壬生浪士  at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事