2006/07/31

とし、つき

私は喫煙者だ。
7月の値上げを機に「禁煙宣言」をしたのだが、
それがいつのまにか「節煙宣言」に変わっている。
はるか昔、親の目を盗んでたばこを吸っていたが、
今は子の目を盗んでたばこを吸っている。
子供が寝静まった頃、
ベランダで秘密の場所に隠してあるたばこをで吸う行為は
後ろめたいが、なんだか30数年前の「大人の入り口」を彷彿させてくるような
ドキドキ感がある。

喫煙者としてもベテラン、出版営業としてもいつのまにか
ベテランと呼ばれるにふさわしい年齢と経験を積み重ねた。

「壬生浪士さんは書店に営業に行かれる時、
どんな気分で行かれるのですか?さぞかし堂々と・・」

とんでもない!今でも書店の前に行くと立ちすくんでしまう。
訪問することに後ろめたさはないが、
「どうしょう、今、行くべきか・・コーヒー飲んでから後で行くべきか・・」
といつも逡巡している。

もし分刻みで会社に営業報告を提出しなければならないとしたら、
その項目の中に
「文庫コーナーで自分の好きな本を探す=11時10分〜11時20分」
「ドトールコーヒーでミラノセットAを注文する=15時15分〜15時35分」
「ユニクロで3枚1,000円のTシャツを買う=16時23分〜16時30分」
など、仕事に関係のないこと、厳密に言えばさぼりを一日の中で繰り返している。
これ、弁解ではございますが、書店を訪問することに対して緊張しているがゆえに、
訪問するための準備運動をしている、と理解していただきたい。

立て板に水のようなセールストークが出来ない私。
注文をいただいて書店さんを辞去した後、フゥーとため息をつく私。

我田引水だが、こんな新鮮な気持ちを持ち続けて、
自分の営業が完成品でないと自覚している間は、まだ自分の営業スタイルに
のびしろがあるのではないか。
ベテランの私がこんな青臭いことを言うのは情け無い。
ただ、現在の心境を正直に述べているのでお許し下され。

この気持ち、営業を始めた20数年前と変わっておりません。
その頃は上司の顔を思い浮かべながら、
「さぼったらばれるかな〜」
今は部下の顔を思い浮かべながら
「さぼったらばれるかな〜」

私の中のたばこと営業は相変わらずだが、
とし、つきは随分は経過した・・。
posted by 壬生浪士  at 21:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 記事

2006/07/23

閑話休題(2)

どうでもいい話題なら、すぐ書けるので
閑話休題をまた一つ。

私、出版営業の仕事より数倍野球が好きなので、
現在、軟式野球3チーム、ソフトボール1チームに所属しております。
日曜ごとに違うユニフォームに着替え、出かけておりますので
家族に厭きられておりますが、まあそれはそれはで許しを得ています。

ソフトボールチームでの話。

65歳になるおっさんが自分が凡退すると
「くっそ!なんであんな球が打てへんねん!!」
と悔しがってバットをたたきつけます。

最近、そのチームに61歳の新人が入団しました。
「新加入の○●です。チームの勝利に貢献しようと思っています。
よろしくお願いします」

とても素敵なおっさん達です。

まだまだ私はピチピチした若者です。
頑張ります。
posted by 壬生浪士  at 23:20| Comment(7) | TrackBack(0) | 記事

2006/07/21

社外の・・

営業先の書店では、同業である出版社の営業さんとよく出くわすことがある。
昨日も仲のいい営業さん2人と会った。
その一人は、京都の書店さんに人気のある若手女性営業さん。
もう一人は、情報通の大手出版社の大先輩。

その大先輩から「コーヒーでも飲もうか」と誘われ、
いわゆる「さぼり」という営業の特権を行使した。
その先輩からは会うたびに、
書店の出店情報や特定の書店の営業の攻め方、
企画物販売の駒の進め方などを教えてもらっている。
こちらから、相手に有益な情報を与えられたことが無い。情け無いけれど。
やっぱり大手出版社の情報量はすごいなあ〜、と常々感心している次第・・・。

零細の小社は幸か(?)不幸か、私が営業の責任者。
とりあえず私の指示で営業方針が決まる。
「あんたはきちんとしたビジョンを提示したらええねん。
それが上に立つものの仕事のひとつや!」
と細木数子氏ばりの強引な説得力と重量感のある愛妻から
それはそれは貴重なアドバイスを頂戴するのだが、なかなかこれが難しい。

凡才の私は自分の頭の中で「0」から物事を創造していくのが
どうも苦手らしい。
悪意はないのだが、自社の営業方針も他社の実績や本または他人から得た情報を元に
組み立てていって、さも自分の発明品のように部下に誇らしげに語っている。

誇らしげ?誇らしげ?・・・そうだな誇らしいことだな。
この歳になっても人から教えを乞うことは誇らしいことだな。

社外のライバル・先輩・先生を意識的に持つこと、
これはいかに大事なことか。
振り返ってみれば私がこの仕事を今まで続けられた原動力は
ここにあったかも知れない。
posted by 壬生浪士  at 23:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 記事